【深掘り考察】『ウンジュンとサンヨン』が描く“友情と嫉妬”の真実とは?

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幼少期に出会った二人の女性、リュ・ウンジョンとチョン・サンヨン。憧れと羨望・嫉妬、そして再開と別れを経て、しばらく経った40代で再びお互いに向き合うことになる、というストーリー。

韓国ドラマ『ウンジョンとサンヨン』は、単なる「友情」のドラマではなく、そこに潜む深い心理ドラマとなっています。今回は、なんでこんなに見た後に胸を打つのか、また後をひくドラマなのかを深堀して考察してみようと思います。

目次

初めて出会った幼少期、転校生として現れたサンヨンは、ウンジョンにとって家庭環境は才能など、自分にないものをなんでも持っている子に映っていました。オープニング出てくる「私はあなたが羨ましい」と書いた付箋は、まさにその思いを象徴しています。そして大人になったサンヨンがウンジョンに言ったセリフ、「あなたが順調なのは嫌」というのもとても印象的で、まさに二人の「憧れ」と「嫉妬」が表現されています。

サンヨンは一見、なんでも持っている恵まれた環境で育ち、ウンジョンからも「羨ましい」、「憧れ」の存在だったが、サンヨンは「ウンジョンの周りにはいつも友達がいる。私は誰からも受け入れられていない」という孤独を抱えています。

一方、ウンジョンは自分なりに努力し、真面目に生きてきたけれど「なぜあの子より自分が優れていないのか」という劣等感を抱えています。
この「劣等感」と「自尊心」のぶつかり合いが二人の関係性に緊張感をもたらしています。

物語は初めて出会った小学生時代から大学、そして社会人になった40代と長い時間を丁寧に描いています。
二人はそれぞれの時間を経て、年齢を重ね、そしてそれぞれの道で立場は変わっても、心の中の記憶や傷が残っている。

時間を経ても消えない記憶や消せない過去、そして許せない気持ちが交差しているシーンが印象的でした。

そして「変えなかったもの」は、やっぱり「友情」。
サンヨンは自分の最後を一緒に過ごす相手にウンジョン、そしてウンジョンも絶対許せなかったサンヨンを見捨てることはできず、寄り添うことを選ぶシーンもとても重くて印象的です。

そして“許し”という名の再生。
エピソード15の海のシーンでサンヨンが「なぜ受け入れたの?」と聞くシーンで、ウンジョンが「2度と会いたくなかったのに」という場面。また結末に向けて、ウンジュンがサンヨンに投げかける「よく頑張った」というセリフ。これは単なる励ましではなく、長年抱えてきた二人の痛みを認め、過去を越えるための言葉とも捉えられます。 
“許し”とは、相手にではなく、むしろ自分自身に向けられることもあります。サンヨン自身の自己破壊的な行動、ウンジュンが抱えた羨望と嫉妬——それらを抱えたままにしておけなかった二人。
この再生のプロセスが、ドラマに痛みと救いの両方を与えているのです。

『ウンジョンとサンヨン』の主演を務めた、キム・ゴウンとパク・ジヒョンは噂通りホントに神キャスティングでした!!

「ユミの細胞たち」以来の共演でしたが、キム・ゴウンのずば抜けた演技力はもちろん、パク・ジヒョンの存在感が素晴らしかったです!20代の頃の印象と終盤の雰囲気や纏う空気感が視聴者をグッと惹きつけるものがありました。

この神キャスティングと言われる二人でないと、ここまで仕上がらない気がします。

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『ウンジュンとサンヨン』を観終えたあと、自分自身に問いかけてみました。

  • あなたには「憧れ」だった人がいますか? そして、その人に対して「嫉妬」したことがありますか?
  • あなたは「勝った/負けた」と感じた経験がありますか? それは本当に“勝ち”でしたか?
  • 子どもの頃の記憶や感情が、今のあなたの行動・思考に影響を与えてはいませんか?
  • 誰かを “許したい/許せない” と感じるとき、それは相手へのものですか? それとも自分自身へのものですか?

このドラマが終わったとき、物語以上に残るのは、それを通じて自分自身を見つめ直す時間なのかもしれません。

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管理人のイチミです♪
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